おばあちゃんのレシピノート_by iche

母が書きとめた祖母のレシピ。懐かしい味、驚きの味。

冬瓜と打ち豆の煮物

挑戦笑。

 

子どもの頃、よく台所の手伝いをさせられた。

淡竹の皮むき。

干し鱈を手で細かく裂く。

面取り、笹がきの練習。

 

ペルシャ絨毯じゃないけど笑、子どもの小さな手や細い指の方が、上手くできる作業もある。

 

最たるものが打ち豆作り笑。

 

台所の床に新聞紙と座布団を敷いて。

漬物石とちっちゃなオモチャの木槌。

ワタシ用の作業台。

 

丸くて、一部分だけシワが寄った大豆を1つずつ、石の上に置いて潰す。

 

だから子どもの頃はスペシャリストだったのだけど、オトナになって自信がなく。

 

奮い立たせて貰ったのは近所の市場。

 

今、日本原産の白く粉がふく冬瓜は、全国で数軒の農家さんしか作られていないと、何かのドキュメンタリーで見たことがある。ちなみにだから今では「冬瓜が粉をふいたよう」という形容は通用しないのだそう…笑。

 

今の緑が美しい中国種は、煮崩れなくて優秀だけど、あのトロけるような舌触りはない。

 

でも、難しくてもやってみている人がいる。

 

だからワタシもちょっと挑戦。

失敗しても自分用笑。

 

<孫の一言>

母は水に浸ける時間を5分、と記録していますが、最初の1回だけ5分で、後は10〜15分つけて30回ほど振る、を4〜5回くらいでしょうか。

ワタシを育てていた頃、モチロン祖母は忙しく、水に浸けて他の家事をこなしながら、時折水を捨てて、とやっていました。

かなり膨らみそうで、でもまだ球体で端にだけシワが寄っている状態、噛むとモッチリして中から水が滲み出る位が目安。

子どもの頃は木槌で1つずつ!笑、やっていましたが、今は小さめのジップロックに数十個豆を入れ、畳んだふきんの上に置いて家具の組み立て用のゴムハンマーで効率よくやりました笑。

 

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〜冬瓜と打ち豆の煮物ーおばあちゃんのレシピノート〜

打ち豆は前日に拵えておく。

冬瓜は大きいものは、四つ割りに切り分ける。更に切りやすいように長さ15センチくらいの大きさにして長さ4センチ×幅3センチくらいに切る。

皮は厚く危ないので、身の切り口をまな板の上に置き、皮が右側の横にくるようにおき上の方から包丁を入れ、皮を厚く切り落とす。

皮を切り落としながら水に放し、皮を全部切り取ったら水から上げて鍋に入れる。

だし汁をひたひたに入れ、打ち豆をかぶせるように入れる。

酒、しょう油、みりん、塩、味の素で調味し煮る。落し蓋をする。

豆は泡がよく出るので注意してしゃもじで掬い取っておくこと。

冬瓜が飴色になって味が染みたら火を止めて、しばらくおいておく。この時、蓋をしておく。

煮汁が少なくなっても冬瓜が柔らかくなかったらだし汁、しょう油を少しずつ加える。

★打ち豆の拵え方

大豆を2つかみほど、小さなボールに入れ水を加える。5分ほどしたら水を捨て(少し底に水が残る)ボールを上下に振って水をまんべんなく、大豆に行き渡らせ、しみこませる。何度もこれを繰り返す。(自然に染み込ませるため)大豆の芯まで水を染み込ませる。指で押してみる。(大豆にしわができる程度)

噛んでみると芯までしみとおっていることが判る。

大豆にしわがなくなると、皮がはがれて、打ち豆にならない。ゆえに、長時間水に浸けておくことは厳禁。

木槌で漬物石などの上で大豆を打つ。できた打ち豆はナイロン袋に入れ、冷蔵庫で翌日まで保管。